THE HISTORY OF IG METALL’S COMMITMENT TO»WORK AND INNOVATION« 1 「ワーク+イノベーション」への IGメタルの取り組みの歴史 すべては2015年に連邦労働社会省がグリーンブッ クを発表したときから始まった。「私たちは労働4.0 を話題にするとき、インダストリー4.0によって生ま れる新しい技術の世界だけを指しているのではない。 将来の労働の全て、および多様性の話をしているの だ」とアンドレア・ナーレス連邦労働社会大臣(当時) は グリ ーンブ ック の序文 で述 べてい る( Federal Ministry of Labour and Social Affairs 2015: 7)。 こうして、それまでドイツでは主として技術を中心 に進んでいた将来の経済的変化プロセスの視野が広 がり、「人間という要因」が統合されたのである。 IGメタルの労働組合による事業所政策と教育活動 にとって、これはプロジェクト案「ワーク+イノベー ション――能力強化+>未来の形成」の開始のシグ ナルとなった(Janitz/Schroth 2019: 205)。IGメタ ルのスローガンによると、「インダストリー4.0には 労働4.0が必要」である 1 。要するに、「ワーク+イノ ベーション」プロジェクトの狙いは、第4次産業革命 で労働政策的展開の展望を見出すために貢献するこ とだった。以下、この野心的なプロジェクトの重要な 行動方針、実例、最初の結論について解説する。 IGメタルは同年の労働組合大会で、確実、公正で自 ら決定する労働の世界を要求した。イェルク・ホフマ ンIGメタル会長は将来に関するプレゼンテーション で、製品や工程のデジタル化が将来の労働社会に幅 広い影響を及ぼすことを強調した。ホフマンによる と、デジタル化がもたらすチャンスを活用するには、 事業所政策・協約政策によって提供される可能性を 徹底的に利用し、代替案を指摘し、行動について勧告 し、これらのプロセスに可能な限り早い段階で従業 員を関与させなければならない。これを成功させる ために、IGメタルは職場委員と従業員代表委員会を 支援する技能取得プログラムを提供する必要がある。 ホフマンによると、これは「労働組合教育活動の主要 な課題であり、IGメタル全体の中核的任務」である (IG Metall 2015: 8)。 労働組合大会代議員が、「IGメタル参加労働組合 (IG Metall Participation Trade Union)」という 動議により、IGメタル執行部に対し、事業所における 各利益代表の発言力を強化するために、持続可能で 積極的な事業所政策のパイロット・プロジェクトを 策定するとともに、さらに踏み込んで、実践に移行す るための専門的支援を提供するよう求めたのは理に かなっている(cf. ibid.: 237 ff.)。 1 ドイツの文脈で、「インダストリー4.0」は一般的に産業のデジタル 化を表す。インターネットによって人や機械、製品をネットワーク で結ぶことが、このプロセスの中心的な特徴である。「労働4.0」と いう用語は、技術的議論にとどまらず、従業員の労働関係をも議論 の中心にすることを目的に、2015年に連邦労働社会省が作り出した (cf. Federal Ministry of Labour and Social Affairs 2019)。 3
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[Shaping industry 4.0 on workers' terms] : IG Metall's "Work+Innovation" Project
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